作画と原作者表記の順番について

マンガの新刊チェックにはいつも大洋社さんのコミック発売一覧を使ってチェックしているんですが、新しく1巻が発売される作品の作者の欄に原作者の方の名前が載っていることがたまにあります。その影響で、購入予定のリストを作っている時に、作画ではない人の名前を載せてしまうことがあります。や、これは自分が調べないのが悪いんですけど…

そこで、今回は原作者付きマンガの作者欄の順番について勝手にいろいろ考えてみたいと思います。

なお、ここで挙げている「原作」というのは大体は活字で書かれた(であろう)ものを指してます。アニメの脚本とかは除外しているつもりですのでそのつもりで。

どっちが偉いの?

作画の人と原作者、どっちが偉いのだろう?というところから考えてみます。
普通に考えるとまず原作ありき→作画という流れでマンガは出来上がるのでしょうから、原作がやはり重要です。よって原作者の方のほうが偉そうです。
しかし、自分はマンガにおいては作画を重視します。どんなに元のお話が素晴らしくても、それをマンガにするとなると、原作を読んで、自分なりに解釈して、新しく作りあげなければいけません。マンガは活字だけではなく「絵が付く」ことにより表現などがより分かりやすく読み手に伝えることができます。
その作業は漫画家さんの力量による所が大きく、原作にはない工程です。よって、作画のほうが偉い、と自分では思ってます。いつも書いているマンガの感想で作画/原作の順番で統一しているのはそういう理由だったのでした。

実際に調べなきゃ。

前の話でなんだか訳の分からない自論を出してしまったので、実際にどうなっているのかをざっと調べてみようかと。
調べる方法はマンガの背表紙を見て、左に原作者・作画者どちらの名前がきているマンガが多いのかを調べます。
なぜ左なのかは…書店でも左端に1巻がきて並べられているので、左から読んでいって最初に目に付く方が覚え易いからということと…左大臣と右大臣では左大臣の方が偉いから…ごにょごにょ…
つ、使うのは自分の目。…ええ、目視です。アナログです。整理されたデータだと分類されちゃっているので参考にならないのですよ。対象は本棚に並んでる見やすいマンガ。1300冊というところでしょうか。平積みのを数える気力はありませんでした…

集計結果

25分後、数え終わりました…うはぁ…ちゃんと並んでるやつなのに、数えると結構時間かかりますね。あと、途中まではちゃんとアニメなどの会社名は抜かしていたんですが、途中からめんどくさくなって全部まとめて数えてしまいました。

さて結果。

作画が左:77タイトル
原作が左:28タイトル
例外:10タイトル

…でした。結構圧倒的。
例外は上下だったり×、&、+などで表記されているもの、ラノベ原作の作品で原作イラストを描いていた人が一番左だったものなどです。
調べてみると、同じ作者コンビなのに作品が違うと逆になっていたり(「聖痕のクェイサー」と「舞-乙HiME」、ちょっと違いますが)、続編になったら順序が変わったりしているもの(「ガンパレード・マーチ」と「ガンパレード・オーケストラ」)もありました。
あとは出版社で並び順が決まっているのかと思ったら、ばらばらでした。

結論

作画の人が先に書かれる比率が多いということは、作者の欄には漫画家さんの名前を先に書いた方がベター、ということでしょうか。好き好きですけどね。

左に作画の方が多いのは、出版社が新人の漫画家さんを売り出す時に、名前を覚えてもらうために少しでも目に付く方へ置く…という思惑もあるのかも知れませんね。
しかし、それだとちょっと不思議なのは、賞を取ったような有名な作家さんの作品をコミカライズした作品でも、原作者より作画者を左に書いているマンガが多かったこと。新人を売り込むといっても、商業的にはどうなのだろう?と思ったり。そこにも何か戦略などがあるのでしょうかね?

…正直に言うと統一してくれた方が分かりやすくてありがたいんですけどね…