ヴァルプルギスの後悔 Fire 1

上遠野浩平 B

「沈黙ピラミッド」以来となる電撃文庫での上遠野さんの新刊は、ブギーポップシリーズの人気キャラ、『炎の魔女』の物語でした。
番外編というですが、ブギーポップという作品も全く離れているわけではなく、むしろ密接にリンクしている作品です。
読んだ感じではまだ、ヴァルプルギスの後悔というよりはアルケスティスの後悔という感じだったような…?これからタイトル通りの展開に持ち込まれるのでしょうか。分かりません。
今回、凪とブギーポップの会話の中で、「世界の敵」と「人間の敵」は違うという話がありました。
確かにブギーポップは今まで世界の敵と呼称するものを倒してきましたが、結果的に人間の敵も倒していただけで、実際は人間のために起こした行動はないんですよね。ということは、2人の魔女が出会って世界の破滅を導く魔女戦争が引き起こされた場合、世界の敵となるのは…?
しかも、人間の敵を倒す者がいなくなった後の世界は…?
…何言ってるかわかんなくなってきた。まぁある意味本編だということですよ。ブギーポップじゃないからって油断しちゃだめですよ。